一週間分の僕をお買い上げください。容姿端麗,肉体頑強。肉体的な危害が加わるもの,法律に犯すもの,でなければどんな使用をされても結構です。さあ,Enter your maximum bid!
オンラインオークションサイトのイーベイで先週末,「出生前の赤ん坊」が競りに出され,サイト運営者側が取引を停止させた。取引停止処分になる前に,6桁の値が付いたという。イーベイでは1週間前にも,「完全機能の人の腎臓」が売りに出され,575万100ドルの値がついたが,違法販売として入札を中止させた。また過去には,インターネットプロバイダの技術者16人をチームにして法外な値段で売りに出されたことがあったが,買い手はつかなかった(WIRED NEWSの記事)。
イーベイの人気はとてつもなく,現在も270万点以上の商品が売りに出されている。自分の持っているものを売りに出すのも,売られている商品に値段をつけて買い取るのも,オンラインだけで済ますことができる。ワイヤードなら,不特定多数の,未知数の人間を集めることができる。多くの人が集まれば,魅力的な商品が増えて,価格もこなれる。あまり目にすることがない,カルトやオタクな商品も集ってくるだろうし,リアルワールドのショッピングモールにはない,自分のための買い物,をすることができる。赤ちゃん売ります,ってのはかなりきついジョークだが,もしかしたら,あり,なのかもしれないなと感じなくもない。
イーベイ側では,これはイタズラで本当に売る気はなかっただろうとしている。6桁の価格ということは最低でも100,000ドル,1100万円以上の値がついたってことか…。ワイヤードに,リアルと同じ倫理を求めるのは不毛なこと。もし,自分のサイトで売りに出していたら,この売買は成立するのだろうか? そんなに高い値段がつくんなら「私を売ります」ってサイトができてもおかしくなさそう。なにに使うかは知らんけどね(^_^)。
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